はじめに
近年コロナの影響もあり飲み会の機会はめっきり減りました。
それを残念に思っている人がいる反面、喜んでいる人も大勢いるでしょう。
筆者もお酒が全く飲めないので上司に誘われる、会議後などの後にある飲み会が憂鬱で仕方ありませんでした。
というのも、飲めない人にとっては飲み会の時間が長すぎるのです。
2時間位ならご飯食べながら話してで楽しめますが、よく飲む人は平気で4時間、5時間と同じ話、過去の話、説教と。しかも最終的には割り勘、、、。
ですが、コロナ禍になると飲み会も減り、コロナが怖いのでという理由で断る事も楽にでき「よっしゃー!」て思った人も多いでしょう。
しかし、コロナの感染者数が落ち着くとまた飲み会に誘われるようになります。
また嫌な時代に逆戻りか~。
こう思ってませんか?
いえいえ、時代は常に流れ続けているのです。
そもそも飲み会が嫌な理由
飲めない人が飲み会が嫌な理由は様々ですが以下の理由が多い。
・お酒が飲めない事による劣等感
・飲んでいる人のテンションについていけない
・飲む人と同じ額の割り勘が納得いかない
こう思う原因は、飲み会では飲む人の方が人数的に多いことで同調圧力を感じているからです。
もし周りに飲まない人が増えて飲み会でも飲まない人が増えると気にしないで安心して楽しめるようになると思いませんか?
これから徐々にそうなっていきます。
それがソーバーキュリアスの上陸です。
ソーバーキュリアスとは
イギリスやアメリカのミレニアム世代(1980~2000年生まれの人々)を中心に、「飲めるけれども、あえて飲まない」と選択している人達を新しいムーブメントとして注目されています。
その人達をソーバーキュリアス、またはソバキュリアンと呼びます。
「ソバーキュリアス」とは、Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語で、お酒を飲める人があえて「お酒を飲まない」と選択する事です。
ソーバキュリアス(Sober Curious)は、近年の健康志向やウェルネス文化の一部として、あえてアルコールを飲まないライフスタイルを取り入れるトレンドです。以下に、ソーバキュリアスの主な特徴をいくつか紹介します。
- アルコールの消費を減らす: ソーバキュリアスな人々は、無理に禁酒するのではなく、アルコールの摂取量を意識的に減らすことを目指します。これは、アルコールが健康や精神面に及ぼす悪影響を軽減するためです。
- 健康志向: ソーバキュリアスは、身体や精神の健康を向上させることを目的としています。アルコールを控えることで、睡眠の質が向上し、体調が改善されることが期待されます。
- より意識的な選択: このトレンドは、アルコールを飲むことに対してより意識的な選択をすることを促します。例えば、特別な場合や自分が本当にお酒を楽しむことができる状況でのみ、アルコールを摂取するようになります。
- ノンアルコール飲料の普及: ソーバキュリアスの流行に伴い、ノンアルコールビールやワイン、カクテルなどの代替飲料が増えています。これらの飲料は、アルコールの代わりに楽しむことができ、健康志向の人々に人気です。
- コミュニティの形成: ソーバキュリアスな人々は、オンラインや現実世界で同じ価値観を持つ仲間を見つけ、支援し合うコミュニティを形成しています。これにより、アルコールを飲まないライフスタイルを継続しやすくなります。
このように、ソーバキュリアスは、アルコールを飲まないことを自己改善や健康のための選択と捉え、新たなライフスタイルとして広がっています。
筆者のように、もともとお酒が飲めない下戸とは意味は違いますが、飲み会でお酒を飲まない人が増えると劣等感を感じなくてすみ心強く感じます。
事実、調査会社ニールセンの2019年の調べによると、アメリカのミレニアル世代の6割以上がお酒の消費量を減らそうとしている、と答えており、「お酒を飲まない」ことはライフスタイルの一部として受け入れられています。
日本の場合
厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査(2019年)」によると
20代の29.4%が「飲まない・飲めない」、26.5%が「ほとんど飲まない」と回答している。
日本でも、健康意識の高まりやウェルネス文化の広がりとともに、ソーバキュリアス(Sober Curious)のトレンドが浸透し始めています。日本の若い世代を中心に、アルコールを控えることで健康的なライフスタイルを追求しようとする人々が増えています。また、アルコールが身体や精神に与える悪影響についての認識が高まっており、アルコールの摂取を減らす動きが広まっています。
健康の為に、お金の為に、と「飲めるけどあえて飲まない」ソーバーキュリアス的なライフスタイルを選択している人は増えてきています。
さらに、日本の飲料メーカーもこのトレンドに対応しており、ノンアルコールビールやワイン、カクテルなどの代替飲料が増えています。これにより、アルコールを飲まない選択肢がより身近になり、ソーバキュリアスの考え方が広まりやすくなっています。
ただし、日本では飲酒が社会的なコミュニケーションの一部として根付いているため、完全にアルコールを避けるのは難しい場面もあるかもしれません。しかし、健康意識の高まりとともに、今後もソーバキュリアスのトレンドは広がり続けることが予想されます。
おわりに
お酒が飲めない事で今まで無理して飲んでいたり、自分の体質を恨んだ事もあったかもしれません。
そんな事をする必要は全くありません。
大事なのは自分の意思をはっきり相手に伝える事です。
「私は飲めないので飲みません」と。全然恥ずかしい事ではありません。むしろクールです。
飲めない事の劣等感は勝手に自分が思っているだけで周りはそんな事、気にしていないのが現状です。
【嫌われる勇気】からの一文で
他者にどう思われるかよりも先に、自分がどうあるかを貫きたい
常にこの気持ちでいる事ですね。
ソーバーキュリアス参考文献
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