触れると閉じる不思議な植物おじぎそうを知っていますか?
まずはこちらの写真をご覧下さい。
左の植物は元気なおじぎそう。
右の植物は枯れたおじぎそう。
ではありません。
左も右も同じ元気なおじぎそうなんです。
右の閉じたおじぎそうは数秒前までは元気に葉っぱを広げていました。
でも少し触れるだけで、まるでダンゴムシのように閉じてしまうのです。
今回はそんなダンゴムシのような可愛いおじぎそうの飼い方を報告します。
おじぎそうとは
おじぎそうはブラジル原産のマメ科の多年草または一年草です。
学名はミモザ プディカ
ミモザはギリシア語で「身振り、まね」プディカは「内気な」という意味です。
日本では触れるとおじぎおするようなまねをする事から、おじぎそうという名前が付いています。
また夜になると葉を閉じ垂れ下がる就眠運動をする為「ネムリグサ」とも呼ばれます。
おじぎそうが閉じる理由
おじぎそうには動物や昆虫の神経伝達システムと似たようなものがあり、そのシステムが関係しています。
神経伝達システムとは外から得た刺激を電気信号として神経を伝って各器官につたえます。
これと同様におじぎそうに触れた刺激が葉や茎などに信号がつたわり閉じるのです。
またおじぎをする事で鳥などの外敵から身を守り、激しい雨風も当たりにくくなります。
光合成の際も光のバランスを整える為おじぎで調整することができます。
夜に閉じる理由は光合成もできないし、エネルギーを消費しない為、眠っていると言われています。
おじぎそうの飼い方(育て方)
おじぎそうをは植物ですが、身を守り、睡眠し、まるで昆虫や動物のようでもあるので育てると言うより飼うと表現させていただきます。
おじぎそうを飼う時期
おじぎそうは暑さに強く寒さに弱い生き物です。日当たりのよい暖かい気候を好みます。
おじぎそうを飼う方法は種をまく方法と苗を植え付ける方法があります。
種をまく場合は5月中旬から6月中旬が最適です。
苗は5月中旬から夏にかけてホームセンターなど園芸コーナーで一株100円ほどで買えます。
苗を選ぶ時は葉が緑色をしており、葉が密集して生えているのが元気のよい状態です。
おじぎそうを飼う環境
おじぎそうは日当たりの良い暖かい場所で水はけのよい土を好みます。
土はホームセンターの園芸コーナーなどで売っている安い草花用培養土で十分です。
液体肥料は必要ありません。肥料が多すぎると葉っぱばかりが茂り花が咲かないので肥料はシーズンに1回で十分です。
植える時は株と株の間は20cmほど開けましょう。
水は土の表面が乾いたら上げる程度で大丈夫です。
目安は1日朝夕の2回ですが、乾燥した日が続かなければ水やりの必要はありません。
成長も早く、すぐに大きく増えていきます。
成長すると可愛らしい花も咲かせて楽しませてくれますよ。
おじぎそうを飼う際の注意点
・食べないで!
おじぎそうには「アルカロイド」という毒性の成分があります。触れたりするには問題ありませんが口にすると危険ですので、子供やペットが食べないよう置き場所には注意が必要です。
・冬には枯れてしまいます。
おじぎそうは日本の冬の寒さに耐えられないので枯れて死んでしまいます。
毎年、種まきや苗を植えて育てる必要があります。
種はさやが茶色になったらさやごと回収して下さい。
まとめ
おじぎそうは基本手入れの必要もなく、病気や害虫の被害にあう事もほとんどないので初心者でも簡単に飼う事ができます。
また眠ったり、触れると閉じる習性はダンゴムシのようで子供も喜び、楽しく飼う事ができますよ。
以上。報告終わります。
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