店長になると、売上や利益だけでなく、
「部下が言うことを聞いてくれない」
「スタッフがすぐ辞めてしまう」
「年上のパートとの接し方が難しい」
「上司と部下の板挟みで疲れる」
など、人に関する悩みが一気に増えます。
私自身、店長として働く中で一番難しいと感じてきたのも、商品を売ることより「人を動かすこと」でした。
店長になったからといって、いきなりマネジメントが上手になるわけではありません。
そこでこの記事では、実際に店長・管理職として働く人におすすめしたいビジネス本を4冊紹介します。
「難しい経営理論を勉強したい」という人ではなく、明日から部下との接し方や仕事の考え方を少し変えたい人向けに選びました。
店長に必要なのは「人を動かす力」
昔のように「店長の言うことだから従って」というマネジメントは通用しにくくなっています。
スタッフによって年齢も価値観も働く目的も違います。
だからこそ店長には、
コミュニケーション力・変化への対応力・決断力・自分自身のメンタルを保つ力
が必要です。
今回紹介する4冊も、それぞれ得意分野が違います。
| 本 | こんな店長におすすめ |
|---|---|
| 人を動かす | 部下との人間関係に悩んでいる |
| チーズはどこへ消えた? | 変化についていけない・決断に迷う |
| スタッフが辞めないお店の作り方 | 人手不足・退職に悩んでいる |
| 嫌われる勇気 | 周囲を気にしすぎて疲れている |
1冊目から順番に読む必要はありません。
今の自分の悩みに一番近いものを1冊選ぶのがおすすめです。
① 人間関係に悩んでいるなら『人を動かす』
店長にまずおすすめしたいのが、D・カーネギーの『人を動かす』です。
かなり昔から読まれている本ですが、店長という仕事との相性は非常にいいと思います。
なぜなら店長は、自分一人で結果を出す仕事ではないからです。
スタッフに動いてもらい、協力してもらって初めて店舗が回ります。
しかし、
「なんで言ったことをやってくれないんだ」
と相手を変えようとすると、人間関係はどんどん悪くなります。
『人を動かす』では、相手を批判するのではなく、相手が自分から動きたくなる人間関係の作り方について多くの事例から学べます。
こんな店長におすすめ
・部下が思ったように動いてくれない
・注意すると反発される
・年上のスタッフを動かすのが難しい
・スタッフとの信頼関係を作りたい
店長になったばかりの人なら、まず候補に入れたい一冊です。

② 変化に強くなりたいなら『チーズはどこへ消えた?』
「今までこのやり方でうまくいっていたのに……」
店長をしていると、こんな場面が何度もあります。
会社の方針が変わったり、新しいシステムが導入されたり、人員配置が変わったり。
そんな環境の変化への向き合い方を考えさせてくれるのが『チーズはどこへ消えた?』です。
物語に登場するのは2匹のネズミと2人の小人。
彼らが迷路の中で「チーズ」を探すという非常にシンプルな物語ですが、「変化を恐れて動かない人」と「変化を受け入れて行動する人」の違いが分かりやすく描かれています。
しかも分厚いビジネス書ではないので、普段あまり本を読まない人にもおすすめしやすいのがポイントです。
こんな店長におすすめ
・会社の変化についていくのがしんどい
・新しいことを始めるのが苦手
・決断するまで時間がかかる
・昔の成功体験から抜け出せない
👉 Amazonで『チーズはどこへ消えた?』の詳細・口コミを見る

③ スタッフが辞めて困っているなら『店長のための「スタッフが辞めないお店」の作り方』
店長にとってかなり深刻なのが人手不足です。
せっかく新人を採用してもすぐ辞める。
残ったスタッフの負担が増える。
さらに誰かが辞める。
この悪循環に入ると、店長自身も疲弊します。
そんな店長におすすめなのが、松下雅憲さんの『店長のための「スタッフが辞めないお店」の作り方』です。
スタッフとのコミュニケーションなど、**「人が定着する店舗をどう作るか」**に焦点を当てているため、今回紹介する4冊の中でも特に店長向けです。
こんな店長におすすめ
・アルバイトやパートがすぐ辞める
・慢性的な人手不足になっている
・スタッフとの距離感が分からない
・職場の雰囲気を改善したい
「人が足りないから採用する」だけではなく、そもそも辞めにくい職場を作るという視点を持ちたい人におすすめです。

④ 人間関係で疲れている店長には『嫌われる勇気』
店長になると、
「部下から嫌われたくない」
「上司から評価されたい」
「注意したら嫌われるかもしれない」
と、周囲の目を気にする場面が増えます。
しかし、全員から好かれようとすると店長自身が疲れてしまいます。
そんな人におすすめなのが『嫌われる勇気』です。
アドラー心理学を対話形式で紹介した本で、特に印象に残るのが**「自分の課題と他者の課題を分けて考える」という考え方**です。
部下がどう思うかまで完全にコントロールすることはできません。
店長としてやるべきことをやった上で、「相手がどう受け取るか」まで抱え込みすぎない。
この考え方ができるようになると、人間関係のストレスに対する見方も変わってきます。
こんな店長におすすめ
・部下から嫌われるのが怖い
・人の評価が気になる
・上司と部下の板挟みに疲れている
・仕事を家まで引きずってしまう

結局どれを買えばいい?
4冊全部を読む必要はありません。
今一番困っていることで選んでください。
部下との人間関係 →『人を動かす』
変化・決断力 →『チーズはどこへ消えた?』
人手不足・離職 →『スタッフが辞めないお店の作り方』
自分自身が疲れている →『嫌われる勇気』
私なら、初めて店長になった人には『人を動かす』を最初の1冊としておすすめします。
より漫画読みやすい漫画版もあります

店舗運営では結局、人との関わりを避けることができないからです。
本を読んだだけでは店長は変わらない
ビジネス本を何冊読んでも、読んだだけでは現場は変わりません。
大切なのは、
「これなら自分の店でもできそうだ」と思ったことを一つだけ実行すること。
スタッフへの声のかけ方を変える。
話を最後まで聞いてみる。
仕事を任せてみる。
今までのやり方を一つやめてみる。
それだけでも十分です。
私自身、店長として働いてきて、マネジメントに「これが絶対の正解」というものはないと感じています。
相手も環境も変わるからこそ、自分の引き出しを増やしておくことが店長としての強みになります。
今回紹介した4冊の中で気になるものがあれば、まず1冊から読んでみてください。
関連記事
モンスターパートへの対応に悩んでいる方はこちら。
部下の体調・メンタル面への接し方に悩んでいる方はこちら。
【部下が自律神経失調症になった時】上司としてかけたい言葉と正しい接し方


コメント
[…] 関連記事[店長必見]現代の店長に必要なスキルが身に付くビジネス本 3選 […]