この記事は

ベスパにイタリア製とベトナム製があるって聞いたけど自分のはどっちだろ~?
と気になっている人に向けた記事になります。
スクーターの中でも根強い人気を誇る Vespa(ベスパ)。同じモデルでも「イタリア製とベトナム製がある」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。中古市場でも製造国で価格が変わることがあるため、見分け方を知っておくと安心です。
今回は、誰でも簡単にできるベスパの製造国の見分け方を詳しく解説します。
■ ベスパの製造国を見分けるもっとも確実な方法
結論から言うと、車体番号(VINコード)を見るのが一番正確です。VINはハンドル下のフレームやメットイン内、または車検証に記載されています。
整備表にも載っています。

VINコードの先頭3文字(WMI:World Manufacturer Identifier)で製造国が分かります。
■ VINコードで分かる!ベスパの製造国一覧
| VIN頭3文字 | 製造国 | 補足 |
|---|---|---|
| ZAP | イタリア | Piaggio本社工場(ポンテデラ)生産 |
| ZAPC | イタリア | Cは車両種別。主にEU向けクラシック系 |
| RP8 | ベトナム | スプリント/プリマベーラ等 |
| MD2 | インド | LMLのライセンス生産など旧型系 |
| LRP… | 中国(組立) | Piaggio正規ラインとは異なる場合あり |
特に現行モデルは イタリア製またはベトナム製が中心 です。
■ モデル別・年式別の製造国傾向
▼ 年式別のざっくりした生産国の変遷
- 〜2012年頃まで:イタリア製が中心(LX・S・GTS・PX など)
- 2013〜2014年頃:ベトナム工場稼働、本格的に量産スクーターがベトナム製へ
- 2015〜2020年:Primavera/Sprintシリーズがベトナム製として世界展開
- 2021年〜現在:GTSシリーズの多くは依然イタリア製、他はベトナム製が主軸
※クラシック系(PXなど)はほぼイタリア製で終了。
■ モデル別のおおまかな傾向

● イタリア製が多いモデル
- GTSシリーズ(125/250/300)
- PXシリーズ(クラシック2スト)
- LX初期モデル(欧州向け)
● ベトナム製が多いモデル
- LX125/150(2013年以降)
- S125/150(新型)
- Primavera(プリマベーラ)
- Sprint(スプリント)
Piaggioはコストと市場規模の関係で、 高価格帯モデル → イタリア製、
量産スクーター → ベトナム製
という傾向があります。

■ 車検証でも確認できる?
車検証(軽自動車届出済証など)の「車台番号」欄にもVINコードが記載されているため、車検証だけでも製造国の判別が可能です。
■ 外観で見分ける方法(確度は低め)
VINを見るのが確実ですが、参考として外観の差も紹介します。
| 見た目ポイント | イタリア製 | ベトナム製 |
| 塗装の質感 | 深みのある光沢 | 少し明るめの発色 |
| ボディの隙間 | 精度が高い | モデルによりばらつき |
| シール表記 | “Made in Italy” | “Made in Vietnam” |
外装は交換されていることも多いため、補助的な判断材料として使うのがおすすめです。
■ まとめ:まずはVINコードをチェック!
ベスパの製造国を調べる場合は、車体番号(VIN)を見るのが最も正確でシンプルです。
- ZAP → イタリア製
- ZAPC → イタリア製
- RP8 → ベトナム製
- MD2 → インド製
中古購入前のチェックにもぜひ活用してください。



コメント