はじめに
この記事は

最近パソコンの動作が重い…
立ち上がりにも時間がかかるし…
そろそろ買い替えないといけないかな…
といった悩みを抱えている人に向けた記事になります。
パソコンが遅くなった時そんな時に試してほしいのが、今回紹介する3つのプロの技です。
・1つ目はWindows標準機能を使った“システムの健康診断。
Windowsに備わっている「DISM」と「SFC」という便利な修復コマンドを使って、パソコンの不調を直す方法をご紹介します!
・2つ目はパソコン内にたまったゴミを削除するドライブの大掃除。
ドライブに溜まったゴミを大掃除するディスククリーンアップを紹介します!
・3つ目はパソコン内の地下に眠っている更に大きなゴミを削除するパソコン内の大掃除。
ディスククリーンアップでは取り切れないゴミを大掃除する方法を紹介します!
これら方法はパソコン修理業者が実際に使っている方法です。
パソコンメンテナンスをやる前にはじめにやるべき「復元ポイントの作成」
パソコンを快適に使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。不要ファイルの削除やソフトの更新、設定の変更などを行うと動作が軽くなり、トラブルも減らせます。
しかし、作業の途中で「設定を間違えてしまった」「アップデート後に動作がおかしくなった」ということも起こりえます。
そんなときの保険になるのが 「復元ポイント」 です。
復元ポイントとは?
復元ポイントとは、Windows がシステムの状態(設定や重要なシステムファイルなど)を記録しておく機能です。
復元ポイントを作成しておけば、万が一トラブルが起きた場合でも、その時点の状態にパソコンを戻すことができます。
つまり「安全な場所にセーブデータを残す」イメージです。
復元ポイントを作成するタイミング
- メンテナンスを始める前
- 大きな Windows アップデートの前
- 新しいソフトをインストールする前
- ドライバー更新や設定変更をする前
特にメンテナンス前に作っておけば安心です。
復元ポイントの作成方法(Windows 10/11 共通)
1.検索バーに「復元ポイント」と入力
スタートメニュー横の検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力します。

2.「復元ポイントの作成」をクリック
システムのプロパティ画面が開きます。
システムの保護のタブで赤丸の(利用できるドライブ)の部分が有効になっている事を確認して作成をクリック。

3.名前を入力して作成
例:「メンテナンス前」などわかりやすい名前を入力し、「作成」をクリック。

4.数十秒〜1分で完了
「復元ポイントは正常に作成されました」と表示されれば成功です。

復元ポイントを使って戻す方法(万が一のとき)
1.検索バーで「復元ポイント」と入力 → 「復元」を選択
「システムの復元」をクリック

2.作成した復元ポイントを選び「次へ」

3.先ほど作った復元ポイントを選択→次へ→次へ


これで復元作業が始まり、再起動後に元の状態に戻せます。
✅ パソコン不調を直すプロの技 その1 システムの健康診断
それでは本題です。
Windowsには、システムファイルの破損やエラーを自動で検出・修復してくれるツールが標準で備わっています。
特に以下の2つは、動作が遅くなったときに効果的なコマンドです。
- DISM(ディズム):展開イメージのサービスと管理
- SFC(システムファイルチェッカー)
この2つを順番に実行するだけで、意外とあっさり動作が改善することもあります。
🛠 手順①:DISMコマンドでシステムの整備をする
まずはDISMコマンドを使って、システムイメージの破損や不整合を修復しましょう。
📌手順
1.検索バーから「コマンドプロンプト(管理者として実行)」を開きます。

2.コマンドプロンプトが開くので続きから下のコマンドをコピー&貼り付けして実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth


3.コピペをしたら『Enter』で実行。
※ 実行には数分〜10分ほどかかる場合があります。途中で止めずに待ちましょう。

🛠 手順②:SFCコマンドでファイルの破損をチェック&修復
DISMが完了したら、そのまま次はSFCで細かいファイルの修復を行います。
📌手順
1.続きから下のコマンドをコピー&貼り付けして実行します。(Enter)
sfc /scannow

こちらも数分程度で完了します。エラーが検出された場合、自動的に修復が試みられます。

2.「破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました」とでれば完了です。閉じて大丈夫です。
✅ パソコン不調を直すプロの技 その2 ドライブのゴミ掃除
パソコンを長く使っているとドライブに不要なゴミがどどんどん溜まっていきます。ゴミが溜まっていくとパソコンのスピードが遅くなります。1年に1回大掃除をしましょう。
🛠 手順①:クリーンナップで不要なデータを削除
📌手順
1.タスクバーのエクスプローラーをクリック

2.PCからローカルディスクを右クリック

3.プロパティをクリック

4.ディスクのクリーンアップを選択してOK

5.システムファイルのクリーンアップを選択してOK

6.左の項目全てにチェックを入れてOK

これで完了です。
※ 実行には数分〜10分ほどかかる場合があります。途中で止めずに待ちましょう。
✅ パソコン不調を直すプロの技 その3 パソコン内大掃除
ディスククリーンアップでは削除しきれないパソコン内に眠るゴミを削除します。
🛠 手順①:クリーンナップで不要なデータを削除
📌手順
1.検索バーに「ファイル名を指定して実行」と入力(Windowsキー+Rでも可)

2.すると左下にファイル名を指定して実行という画面がでます。

3.「cmd」を消して「temp」と入力してOKをクリック。
「temp」とはtemporary(一時的な)という意味で、もう2度と使わないゴミファイルです。

4.すると大量のtemporaryファイル(もう2度と使わないファイル)が出てくるので左上にチェックをいれます。

5.全選択されます

6.右クリックで削除します。(Delキーでも可)


7.するとこのような画面がでます。これはtemporaryファイル(もう2度と使わないファイル)内に今使っているファイルがあるという事です。

8.「すべての項目にこれを実行する」にチェックをいれ「スキップ」をクリック。

9.これで完了です。
続いて更に奥深く眠っているゴミを削除します。
先ほどのように「ファイル名を指定して実行」画面を出します。

10.「temp」の両サイドに「%」を入力します。これも先ほどとは別のtemporaryファイル(もう2度と使わないファイル)です。

10.同じように全選択して削除します。

11.このような画面がでたら「続行」で大丈夫です。
これで完了。不要なファイルやデータが削除されパソコン内が綺麗になりました!

🔄 実行後は再起動を忘れずに!
すべての処理が完了したら、一度パソコンを再起動してください。
これで修復内容がしっかり反映され、パフォーマンスが改善されます。
今回紹介した方法を半年に1回ほどやっていると常に安定した状態でパソコンが使えます!
定期的なメンテナンスをして快適パソコンライフを送りましょう。
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