はじめに
筆者は全国チェーン店のパン屋の店長をしています。
お店は数名の社員と数十人のパートとアルバイトで運営しています。
社員とパート・アルバイトの割合は3:7でお店の業績を上げるにはとくパートさんの力が重要になります。
パートさんが協力的でないと店舗運営が非常に大変になるのでモチベーションアップの為に時給を上げる事もあります。
ですが、はっきり言ってただ時給を上げるだけでは効果はありません。
ましてや上げる際に言葉を間違えれば逆に反発を買う事もあります。
時給アップでパートさんのモチベーションを爆上げする方法の前に
ダメ店長の時給の上げ方を紹介します。
ダメ店長の時給の上げ方
ダメな言い方①
時給上げてあげるから今まで以上に頑張ってね
コレの何がダメかわかりますか?
ダメな理由① 上げてあげるから~の言い回しが恩着せがましい
ダメな理由② 今まで以上に頑張れ~はプレッシャーを与えると同時に今までではダメだよ。と言っているに等しい。
パートさんの多くは女性です。気の強い人たちもいる中でこの言い方だと「上げるからって上から目線で今まで以上にって今まで一生懸命やってるわ!」と反発を買ってしまう恐れもあります。
ダメな言い方②
時給が上がる事になりました。これからもよろしくお願いします。
コレの何がダメか分かりますか?
言い方自体は上からでもプレッシャーを与える言い方でもありません。
パートさんも「やったー」と喜んでくれる言い方ですがダメです。
ダメな理由① 時給は簡単に上げられるものではありません。業績が良い時でないと上げずらいですし上司の許可も必要です。やっと上げられる時給を簡単に伝えるのはもったいないです。
ダメな理由② パートさんは時給が上がって喜びますが、喜ぶだけです。仕事を頑張ろうと思う事もありますが効果は薄いです。
それではモチベーションを爆上げする方法を報告します。
パートさんのモチベーションを爆上げする時給アップの伝え方
○○さん、家庭の事もあるのに普段から文句も言わずシフトに協力的でありがとうございます。時給アップの推薦状を提出してたのですが認められました。
なぜこの言い方がパートのモチベーションを爆上げするのか分かりますか?
この言い方のポイントは3つあります。
ポイント①~家庭の事もあるのに~の部分
パートさんの多くは主婦です。主婦の方は帰ってからもご飯や掃除と家の仕事があります。そこを気にかけてあげる事で「店長は自分の事を気にかけてくれている」「私が大変な事を分かってくれている」と内心喜びます。
主婦でない場合でも例えば「いつも朝早くから」や「遠くから来てくれて」など仕事以外で本人が大変な事を分かって言ってあげる事が大切です。
ポイント②~普段から文句も言わずシフトに協力的で~の部分
ここは実務的な長所を言ってあげる事が大切です。シフトに協力的でなくても「仕事が早い」や「仕事が綺麗」でもいいです。普段から自分が感謝して認めている部分を正直に言ってあげます。
そう言う事でパートさんは「自分の仕事を見てくれている」「私はこの店の為になっている」と承認欲求が満たされます。
気になるのは文句も言わずにのフレーズだと思います。
「うちのパートは文句ばっかり言っているよ」と思う人もいるかもしれませんが、そんなパートさんにこそ文句も言わずにのフレーズをつけてあげる事で「私は文句を言わない事を認められている」と思い自ら文句を封印します。
ポイント③~推薦状を提出してたのですが~の部分
さりげなく推薦状を出していたと伝える事で「店長は私の為に動いてくれている」「私の仕事ぶりを認めてくれている」と感じます。そう感じてもらえたらパートさんの仕事のモチベーションは爆上げし何をお願いしても喜んでやってくれます。
更に推薦状はパートさんへ直接渡してあげて下さい。そのパートさん長所を書いてあげ締めに○○さんはうちのお店には必要な人材です。と締める事で時給が上がる以上にやる気が上がります。
推薦状がなければ作って下さい。会社へ提出しなくとも、会社へ提出したようにして渡す事で「店長は自分の上司にも私の良い所を伝えてくれ、このお店に必要だと言ってくれている」と感じます。
更に書面で残る事でより効果が継続します。
以上3つのポイントがパートさんのモチベーションを爆上げする方法です。
まとめ
時給を上げる事はそうそう出来る事ではありません。何年かに一回あるかないかの事です。
そんな貴重な時給アップを事務的に報告するなんてもったいないです。
時給アップの時は3つのポイントを意識して伝え、パートのモチベーションとともに店長の株も上がります。そうなれば仕事がスムーズに動き業績も上がりますよ。
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